はじめに
robotframeworkはテストケースを実行すると結果が出力されます。
ファイルは3種類出力されます。
- log.html
- output.xml
- report.html
これらのファイルは見やすく(output.xml以外)、またテストの結果が項目ごとに出力されます。
例えば下の.robotファイルを実行すると、
# simple_testcases.robot
*** Test Cases ***
テストケース1
Log to Console ${\n}テストケース1
テストケース2
Log to Console ${\n}テストケース2
テストケース3
Log to Console ${\n}テストケース3
↓のように出力されます(図はreport.htmlの例です。クリックすると拡大されます)
ただ、テストケースが増えると、テストごとに分類したい事があると思います。
上の例ではテストケースが3つだけですが、増えると流石に見づらくなります。
robotframeworkにはログとレポートにタグをつける事ができます。
テストの分類の仕方
.robotファイルのテストケースに[Tags]を使用する事でテストケースの分類が行えます。
簡単なサンプルプログラムです。
# simple_testcases_with_tags.robot
*** Test Cases ***
テストケース1
[Tags] タグ1
Log to Console ${\n}タグ1に結果が出力されます
テストケース2
[Tags] タグ2
Log to Console ${\n}タグ2に結果が出力されます
テストケース3
[Tags] タグ1 タグ2
Log to Console ${\n}タグ1と2に結果が出力されます
これを実行すると
Tagの箇所に項目が増えている事がわかります。
ALL Testsをクリックすると全テストの項目が一覧表示されます。
タグの名前をクリックするとタグが付与されたテストケースだけが表示されるようになります。
これはタグ1の場合です。
こちらはタグ2の場合です。
ソースと照らし合わせると、分類が行われている事がわかると思います。
DefaultとForceタグ
上のように自分でタグを命名してつける事が出来ますし、さらにDefaultとForceというタグの使い方も出来ます。
例で見るのがわかりやすいです。
# other_tags_example.robot
*** Settings ***
Force Tags 必須タグ
Default Tags デフォルトタグ
*** Test Cases ***
テストケース1
Log to Console ${\n}必須タグとデフォルトタグに結果が出力されます
テストケース2
[Tags]
Log to Console ${\n}必須タグに結果が出力されます
テストケース3
[Tags] オプションタグ
Log to Console ${\n}必須タグとオプションタグに結果が出力されます
これを実行すると
ALL Testsをクリックすると全テストの項目が一覧表示されます。
オプションタグをクリックすると「オプションタグ」が付与されたテストケースのみ表示されます。
デフォルトタグ(Default)を選択すると「デフォルトタグ」が付与されたテストケースのみ表示されます。
必須タグ(Force)を付与した場合、タグを付与していないテストケースでも、オプションでも名前の通り強制的にテストケースに含まれます。
さいごに
ということで今回はテストケースを分類する方法でした。
このように分類が出来ると、エラーになった時などどこが悪いか絞る時など見やすくなります。
この記事がお役に立ったなら嬉しいです。