はじめに
Virtual Boxの仮想上に構築したWindows Server 2019にホストマシンからPingを送りましたが通信ができませんでした。
今回はホストマシン↔️仮想間でPing疎通が出来るまでにした手順になります。
確認手順
前提・環境
まず各環境についてです。
Windows Serverは環境設定が済んでいる前提とします。
仮想環境:Windows Server 2019(評価版)
ホストマシン:Windows10
Virtula Box:Ver 7.0.10 64bit
ホスト・仮想マシン間のネットワーク設定はアダプター1に「ホストオンリーアダプター」を設定
IPアドレスは
Windows Server 2019:192.160.56.102/24(DHCPで自動に割り振られたもの)
ホストマシン:192.168.56.1/24
となっています。
問題
Ping疎通ができない
まず問題点としてはPingが通らない事です。
ただし、Pingが通らないのはホストマシン→Windows Server 2019だけで
Windows Server 2019→ホストマシンはPingが通ります。
ここからWindows Server側で何か設定に問題があるのだろうと推測
解決策
考えられる原因
Ping通信ができない主な原因は次のようなものがあります。
- ネットワーク接続問題:送信側または受信側のネットワーク接続に問題がある可能性があります。Wi-Fiや有線接続が適切に動作しているか確認してください。
- IPアドレスやドメイン名の誤り:pingの対象となるIPアドレスやドメイン名が正しいか確認してください。
- ネットワークセキュリティ設定:Firewall、セキュリティソフト、またはネットワークポリシーがping(ICMP)パケットの受信をブロックしている可能性があります。Windows Serverの場合、デフォルトでICMP Echoリクエスト(Ping)をブロックする設定が有効になっていることがあります。
- ハードウェア障害:ネットワークカードやケーブル、スイッチ、ルーターなどのハードウェアに問題がある可能性もあります。
対策
これらの要因を考慮に入れて、以下の対策を試してみてください:
- ネットワーク接続の確認:両端のネットワーク接続が正常に動作していることを確認してください。他のサイトやサーバーへの接続が可能であるかテストしてみてください。
- IPアドレスとドメイン名の確認:pingを送る対象のIPアドレスやドメイン名が正しいことを確認してください。
- Firewallの設定確認:Windows ServerのFirewall設定で、ICMP Echoリクエスト(Ping)を許可するように設定してみてください。
- コントロールパネル > システムとセキュリティ > Windows Defenderファイアウォール > 詳細設定
- 右ペインの「受信の規則」をクリック
- 「ICMPv4のエコー要求を許可」または「ICMPv6のエコー要求を許可」の規則が有効になっていることを確認
- ハードウェアの確認:ネットワークに関連するハードウェア(ネットワークカード、ケーブル、スイッチ、ルーターなど)が正常に動作していることを確認してください。
今回は1と2の可能性は低かったので3から実施しました。
Firewallの設定確認
まずWindows Server上で、コントロールパネル > システムとセキュリティ > Windows Defenderファイアウォール > 詳細設定を表示、次に右ペインの「受信の規則」をクリックします。
一覧に「ICMPv4のエコー要求を許可」または「ICMPv6のエコー要求を許可」の規則が有効になっていることを確認します。
実際僕がみた時はこのICMPv4のエコー要求が許可されていませんでした。
この設定を行う事で無事にPing通信ができるようになりました。
さいごに
今回はWindows ServerへのPing通信の設定についてでした。
セキュリティの関係からpingを返さないようになっている(IPがバレる)ので不要な時はこの設定は向こうにするのが良いと思います。
この記事がお役に立ったのなら嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございます。